婚活成功のハードル「ピンク」を巡る問題

選ばれる方法

こんにちは。縁結びメンターのMISAKIです。

女性の婚活ファッションについてネットで調べると、大抵はこんなことが書いてあります。

  • お手本は女子アナ
  • パンツは✖
  • 白やパステルピンクのような明るい色が良

こういう情報を目にした女性の一定数が、こんな風に悩みます。

  1. スカートをほとんど履かないのに。
  2. 持っているのは黒・グレー・ネイビーばかり。
  3. ピンクは絶対に嫌。

このなかで、問題は3。
一定数いるのです、ピンクを拒絶する女性たち。
彼女たちはなぜ、そこまでピンクを拒むのでしょうか?

ピンクを拒絶する2つの理由① 似合わないという思い込み

ピンクはファッションコーディネートを考える上で難しい色だと思っている人は多いです。
元々ファッションがさほど好きではなく、コーディネートも得意ではない場合、手持ちの服の色は白・黒・グレー・ネイビー・ベージュといったベーシックカラーばかりになりがちです。


ほぼ無彩色の服ばかり着ていると、いわゆる色味のある服のコーディネートがわからなくなってきます。
そうすると、だんだん似合う色かわからなくなり、常に色彩のない人になってしまうのです。


また、ピンクと言っても実際はサーモンピンクやショッキングピンクなど幅が広いもの。
「ピンクが似合わない」のではなく、「似合わないピンクがある」が正しいのです。

このような場合、パーソナルスタイリストの買物同行などを利用して「似合うピンク」とコーディネート案を提示してもらうことでピンク嫌いをクリアできます。
単にピンクの着方がわからないから着なかった人は、似合うピンクとコーディネートさえわかれば、意外とすんなり解決するのです。

問題は、似合うピンクであろうと絶対にピンクは嫌だという場合。
なぜそこまでピンクを拒絶するのか?そこには根深い問題があるのです。

ピンクを拒絶する2つの理由② 女性性の否定

最近は男性もピンクを着たり、女の子もブルーが好きならそれでもいいよね?という風潮になってきてますが、それでもやはり 「女の子はピンク」という刷り込みを子供のころからされがちです。
すでにアラサー・アラフォーを迎える女性たちは、子供のころからそのような刷り込みをされ続けてきたでしょう。

本当はピンクが好きじゃなくても、それは個性なので全く問題はありません。
これだけ性がボーダーレスになった現代において、色で性差をつけること自体ナンセンスでしょう。

ですが、一般的な婚活では、「女性は女性らしく」という役割を求められます。
ここに大きな問題があるのです。

婚活は女性らしさを求められる

アラサー以上の世代が持つステレオタイプな結婚観は、親世代からの影響を強く受けているため、「女性は家を守り、男性は外で働く」という価値観をベースにしている人が大多数です。

「いや、そんなことはない。女性にも働いてもらわないと困る」

とか、

「私はキャリアを諦めたくない」

という方も、ちょっと待ってください。
実際それをよくよく掘り下げて話を聞くと、

「女性にも働いてもらいたいけど、俺より忙しいのはちょっと…」
「家計の足しになるようなパート程度はしてもらいたいけど、基本家事は女性メインで…」

という男性が多数です。また、

「キャリアは諦めたくないけど、それで結婚できないのは嫌」
「男性には、少なくとも私よりも稼いでてほしい」

という女性も多いです。

本来の男女平等であれば、仕事は能力がある方がより稼ぐものなので、男性の方がより稼がなければならないというのはおかしな感覚です。
ですが、これらの発言の根底にあるのは、

「 女性は家を守り、男性は外で働く」

という昔ながらの価値観で、単にそれが少しアレンジされただけなのです。

もし本当に男女平等でいいのなら、バリキャリ女子は主夫向きの男性の方が家庭を成り立たせるには好相性ですし、女性の方が仕事が出来るのであれば男性がパート勤務になってもいいはずです。

現実的に、男女共に同じくらい仕事をし、家事分担もキッチリ半分にすることはほぼ不可能です。
必ずタイミングによってどちらかが支えに廻らなければ成り立ちません。
これは子供が生まれたら尚更で、今のところは子供がいても働きやすい環境整備はとても十分とは言えないので、それを待っていたら子供を作ることは出来ないでしょう。

お互いが納得するバランスを徹底的に話し合って夫婦の形を決める。
本来はこれが理想です。

ですが、婚活の場合「結婚ありき」で出会うため、そこまで価値観のすり合わせをするのは難しいものです。
なぜなら、こういう話し合いをしているうちに「結婚観が違う」という理由で交際自体が白紙になってしまうからです。

つまり、婚活で相手を探す場合、一般的な結婚観に合った女性が好まれます。
ということはつまり「女性らしい女性」という役割を求められるのです。
それは、つまり「ピンクを着るような女性」というわけです。

ピンクを着られないのは、女性的な自分の否定

そこまでわかっていてもなお、ピンクが着られないとしたら。
それは自分の中の「女性的なものへの否定」に他なりません。

散々「女の子はピンク」という刷り込みを受けて育ったはずなのに、それがすんなり受け入れられないとしたら。
元々女性性が薄いか、女性らしくあることで何か不都合があったか、そのどちらかです。

もし子供の頃から「ホントはピンク嫌い」と純粋に思っていたとしたら、いわゆる男性脳優位のタイプ。
性格や思考も男性的なところが強いでしょう。
このタイプは一般的な結婚観は全く合わないので、一般的な婚活がそもそも合いません。
普通の出会いを増やして相手を探す方が得策です。

ちなみに筆者はこのタイプ。
幼稚園の頃からピンクは好まず、紫や水色が好きでした。
今は似合うピンクを選んで着ますが、基本的に男性脳優位の自覚ありです。

一方、本当はピンクも好きなのに、あえて拒否してきた場合。
これは女性的であることで何か不都合があったケースです。

本当は男の子で生まれてくることを望まれていたり。
父親から可愛がられすぎると、母親が不機嫌になったり。

このような家庭環境由来の場合もあります。
でも、最も多いのは「仕事をする上で女性性が邪魔だった」というケースです。
特にアラフォー世代にの女性によく見られます。

就職氷河期を経てなんとか職を得たこの世代は、まだまだ男性社会の職場環境の中で働いてきました。
職場で女性的な雰囲気を出すと「女はこれだから」とか「色気づいて」とか、何かと女性蔑視的な言葉を掛けられてしまうような時代です。
実際筆者もオフィス勤務時代、女性の先輩が男性の上司から「化粧直しばっかりしやがって」というような陰口をたたかれたり、「泣けばいいと思ってるのかね」というような男性社員の発言も聞いたことがあります。

男性であれば、仕事の不備はその点を叱責されるだけで、それ以上のことは言われません。
女性であるというだけで「だから女は」というような言われ方をするのです。

これでは、せっかくキャリアを積もうにも、女性であることは仕事の障害になってしまいます。
そこで一定数の女性は「仕事のために女性性を捨てる」という選択をしたのです。

本当は可愛いものが好き。ピンクだって好き。
男性から怒られたら、それだけでも怖いと思うこともある。
女性らしい感受性で、泣きたい時だってある。

でも、それが邪魔だったから、全部捨ててしまった。
そうすると、今度はそれを持っている女性をどこかで憎むようになります。

可愛いものを身につけ、ピンクを着こなし、女性らしい振舞いをしても差別されることなく、むしろ男性からかわいがられる。
現在の20代~30代前半の女性は、時代が変わってきたため、女性性をそこまで否定する必要がグッと減りました。
そんな彼女たちが普通に女性らしく振舞っているところを見て、苦々しく思うアラフォー女性。
それは単に若さへの嫉妬だけではなく、本当は捨てたくなかった女性性への思慕でもあるのです。

失った女性性を取り戻すには

仕事のために女性性を捨ててしまった女性たちは、本当は元々男性脳タイプではなく、仕事のために無理やり男性化している場合がほとんどです。

こういう女性たちは、いざ婚活となると一般的な結婚観を持っていることがほとんどです。
つまり「 女性は家を守り、男性は外で働く 」という価値観をベースに、「共働きだけど男性の方がより働いてもらいたい」というようなスタンスです。

この結婚観に合わせるには、女性性を取り戻すことが必須です。

では、どうしたら女性性を取り戻せるしょう?

次回に続きます。

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